旭硝子ウレタン株式会社 本社工場
| Page1. | ラインアップの急増による生産工程の複雑化を生産計画支援スケジューラの導入で解消 |
| Page2. | 多品種・多工程化する生産現場の高精度な生産計画を迅速に作成 |
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ラインアップの急増による生産工程の複雑化を
生産計画支援スケジューラの導入で解消
そのラインアップは汎用性の高いポリオールだけでも150種類に及び、特定用途に特化した高機能ポリオールを含めると、総製品ラインアップは約300種類に達しています。しかも、これらの各ポリオールの製造工程はそれぞれ異なっており、添加剤の配合順や量、方法、さらには複数ある生産ラインをどう使うのかなど、各製品の生産計画作成は複雑化の一途をたどってきたといいます。こうした多品種少量生産化に伴う負担を軽減するため、2003年(平成15年)7月にスケジューリング機能をコアとする山武の生産計画支援スケジューラが導入されました。
従来も、スケジューラによる生産計画は行われていましたが、「11年前に導入したスケジューラは、現在のような多品種・多工程が急速に進む状況を想定しておらず、新製品の登録や変更が予想以上に大変だったり、本来備えている機能が想定通りに稼働しなかったりするなど、いくつかの問題が表面化していました」(浅野部長)。また、機能そのものも陳腐化しており、操作性の悪さや処理速度に対する不満も蓄積されていたといいます。
同社では、スケジューラの導入に際して「機能の追加・修正の自由度が高いパッケージ製品をベースに構築すること」と「将来におけるDCSとの連携を可能にすること」の2つを命題として考えていましたが、山武が提案したプロトタイプはその双方をクリアしていたといいます。実際に導入されたスケジューラはこのプロトタイプをベースに幾度かのバージョンアップを重ねることで、必要な機能と高い操作性を備えています。「階層メニューを順にたどる従来の方法に加え、ショートカットによる操作も可能になっているなど、従来と比べ操作性が飛躍的にアップしています。処理速度も向上し、操作中の待機時間が大幅に減りました」(鈴木氏)
さらに、製品ラインアップの充実に伴う新製品の登録作業も簡略化できました。添加剤の種類や量、順番といった情報をMicrosoft® Excel上で追加・訂正するだけでマスタデータとして利用できるようにしています。これにより、作業時間を従来の約半分に短縮できただけでなく、オペレータを煩雑な操作から解放し、操作ミスの低減にも寄与しています。その他にも、原材料や製品在庫データベースを参照することができ、「スケジュールを作成した段階で先々の各タイミングでの原料や製品の在庫状況の予測ができるようになっており、原料不足の未然防止にも役立っています」(浅野部長)と充実した機能を高く評価しています。
「現在は、スケジューラで作成した生産計画を手作業でDCSにセッティングしているのですが、今後はDCSと連動させ、セッティングまでの作業を自動化させたいと考えています。また、生産工程の進捗状況をスケジューラ側でリアルタイムに確認し、スケジュールの修正もできるよう機能を拡張していくことも今後のテーマです」(鈴木氏)

旭硝子ウレタンで製造されている各種製品
この記事は山武グループのPR誌「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の
2004年10月号に掲載されたものです。
