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有限会社 アドテック

Page1. シックハウス症候群対策用の揮発物質放散試験装置を高度化
Page2. 製品高度化のためのソリューション提案力
Page3. お客様紹介

シックハウス症候群対策用の揮発物質放散試験装置を高度化

アドテックのテクニカルセンター
アドテックのテクニカルセンター
欧米においてSBS(Sick Building Syndrome=ビル病)として20年ほど前から問題とされてきた建物内における病的症状の発現は、日本では「シックハウス症候群」と名付けられ、10年以上前から厚生労働省、国土交通省や日本建築学会が真剣に取り組んできました。そして2003年(平成15年)7月には、改正建築基準法によって建材からのホルムアルデヒドなどの放散に対する規制値を明確化し、その改革を進めてきています。この「建材からの放散物質計測試験を行う装置」の開発に10年前から取り組んできたのが、有限会社 アドテックです。早稲田大学、東京大学などの研究室と提携して開発してきた「小型チャンバー式による計測方法」はJIS化され、現在、国内におけるスタンダードな試験装置となっています。

この方式を採用した装置では、28℃、湿度50%の清浄空気で保った20のチャンバー内に建材試料を入れ、試料がどれほどの化学物質を放散するかを計測します。

「法律の施行に伴い、装置の利用者が徐々に拡大してきています。こうした中、装置の小型化や計測精度の向上、使い勝手のよさの追求が今まで以上に大きな課題となっていました」(有賀社長)

こうした課題に対し、山武は、パネルマウント形マスフローコントローラMPC™による流量計測制御部の小型化ならびに、独自技術による湿度センサFP3とデジタル指示調節計SDC™15による湿度の自動制御の実現などによるソリューションを提案しました。

同社の放散試験チャンバー装置ADPAC-SYSTEM
同社の放散試験チャンバー装置
ADPAC-SYSTEM
「最新装置については、山武のソリューション提案を受けて開発に当たりました。気体流量計測に豊富な実績を持つオートメーションメーカーらしいトータルなシステム提案と、かつては高価で導入できなかった湿度の自動調節を行うための高精度機器をリーズナブルな価格で提供してくれたこともあり、開発が一気に進み、満足のいく装置開発が行えたと考えています」(有賀主任)

本体・表示器・バルブを組み込まなければならなかったこれまでの気体流量計測器では、システムを構成するエア制御ユニットの大型化が避けられませんでした。また、湿度調節も人手で行っていたため、試験自体の精度を向上させにくいといった課題もありました。MPCの採用により、これらの課題が大幅に改善されています。

今後、同社の「ADPAC-SYSTEM(放散試験チャンバー装置)」には、さらなる活躍の場が控えているといいます。ひとつは、2007年にスタートする自動車室内のVOC(Volatile Organic Compounds=揮発性有機化合物)低減に向けた自主規制です。さらに、家具、家電、塗料などについても、シックハウス症候群を引き起こす可能性を極力排するための素材研究がそれぞれのメーカーで進められています。各メーカーでは新製品開発にあたって、素材からのVOCの放散シミュレーションを行うことが、製品差別化に向けた重要な課題であり、そのために、放散試験装置導入がさらに推し進められていくと考えられています。


この記事は山武グループのPR誌Savemation(セーブメーション)2005年9月号に掲載されたものです。

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