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株式会社 日本イトミック

Page1. 給湯器の運転管理や設定変更を携帯電話から簡単操作
Page2. 携帯電話の活用で実現させた給湯設備の新しい監視スタイル
Page3. お客様紹介

給湯器の運転管理や設定変更を携帯電話から簡単操作

カウンターの下に配置された電気温水器
カウンターの下に配置された電気温水器
株式会社 日本イトミックは業務用給湯器・給湯ユニットの製造・販売を通して、現代の暮らしにクリーンな温水環境を創出し、1948年(昭和23年)の創業以来、リーディングカンパニーとして日本の給湯設備の発展に貢献してきました。同社の主力商品である電気給湯器は、ガスと異なり専用配管が不要で室内の空気も汚さないため、設置場所を選ばず、安全・安心といったメリットを提供できます。特に小型の電気給湯器はカウンターの下や戸棚の奥などのデッドスペースを利用して設置できるため、高層ビルやテナントビルを中心に、給湯設備の代表的な存在となっています。その一方で製品の高機能化に伴う設定の煩雑さや何種類かの給湯器を複数台導入した場合の管理の大変さ、デッドスペースに設置されたことによる操作のしにくさなどが指摘されるようになり、操作性向上の必要を強く感じていました。

「当初はビデオやオーディオのような専用リモコンを用意しようと考えていました。流しの下など、奥まった場所に設置されがちな製品の設定や運用管理もリモコンがあれば簡単になるのではと考えたのです」(伊藤社長)

そこで、給湯器用コントローラを共同開発してきた山武とともにリモコン対応を検討したのですが、実際にリモコンを新たに開発するとコスト増になるばかりか、リモコン本体の管理や紛失時の対応といった運用上の負担が増えるなどの課題が浮上したのです。しかし、それでもあきらめることなく方策を探るうちに、赤外線通信機能とiアプリ*1保存機能を搭載したNTTドコモの携帯電話をテレビのリモコン代わりにできるという新聞記事を見つけ、「携帯電話をリモコンにできたらコストも使い勝手も解決できるはずだ」(伊藤社長)と確信しました。

コントローラの赤外線ポートと、携帯電話で通信ができる
コントローラの赤外線ポートと、
携帯電話で通信ができる
「今までにない機能を組み込むことに加え、給湯器の安全運転を図ることも制御の上で考慮する必要があり、課題は山積みでしたが、開発は大きな問題もなく順調に進みました。高い技術力と過去の共同開発で培ったノウハウを生かすことができる総合力に山武の信頼性の高さを垣間見ました」(宮内主任)

こうして携帯電話をリモコンとして利用するコントローラの共同開発が本格化し、2005年(平成17年)の春に初の給湯器操作用コントローラ「携帯コン」*2が誕生したのです。

「従来、本体パネルディスプレーでは、正しく設定できたかの確認が難しいといった声がありました。その点、『携帯コン』では携帯電話のカラー画面を使えるため、設定内容の確認はもちろん、設定変更も取扱説明書なしでも間違えることなく操作できるよう考慮されています」(吉川係長)

また、インタフェースについては実際のユーザーからの評価も高く、初めて同コントローラを物件採用した設計者より、「これまでのコントローラによる個別設定の煩わしさから、適正な設定が行われないまま放置されている電気給湯器も多々あると想像できます。実際、今回『携帯コン』を採用した現場では、最終的に設定を行う担当者が従来の電気給湯器にありがちな面倒な設定作業や不正確になりがちな作業から解放されてうれしいと喜んでいます」(株式会社森村設計 環境部 石川和成主任)といった声も届いています。また同氏はもう1点、個人的に最も興味のある機能として運転履歴、運転データが確認できることを挙げています。これは、携帯電話をリモコンにしたことで、コントローラに蓄積されている運転設定や稼働時間などの運用情報を携帯電話経由で日本イトミックのサーバに送信することが可能になった機能を指し、これらの情報を収集し、継続的に監視することで実際の使用状況を正確に把握できるようになります。

「こうした機能を充実させることで、故障の前兆をとらえた早めのメンテナンス提案や、より一層の省エネ効果を期待できる設定への改善提案もできます。また、実際の使用状況をトレンドグラフとして管理者や設計者に公開する準備にも取りかかっているところです。こうした取組みを実現することで、設備設計の段階からも省エネ・省資源を検討できるようになると期待しています」(伊藤社長)

*1:iアプリはNTTドコモの登録商標です
*2:携帯コンは、日本イトミックの登録商標です


この記事は山武グループのPR誌「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の
2006年6月号に掲載されたものです。

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