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介護サービスセンター「かたくり石神井」

Page1. Profile
Page2. 地域一体型の在宅高齢者ケアを開始
Page3. 自立心の向上と尊厳を損なわないサポートで予想を上回る身体機能の維持・回復
Page4. 家族と周囲の一致協力による介護を

自立心の向上と尊厳を損なわないサポートで予想を上回る身体機能の維持・回復

「状態が良かった頃は近くの施設まで、リハビリを受けに歩いていったのですが、1年間に3回ほど入退院を繰り返しました。以後は安定した歩行が困難になり、歩くのをしばらくやめたらとたんに褥瘡(床ずれ)が下半身にできて…。そこで、在宅での軽度のリハビリのお手伝いをしてもらうことにしたんです」(夫人・扶美子さん)
介護事業者を近くで探していたところ、2000年(平成12年)3月にオープンした「かたくり石神井」を、地元の医療法人結城クリニックの紹介で知りました。現在では同所が中心となり、別の介護事業者と連携をとりながら介護にあたっています。在宅介護をはじめて間もない頃、不自由な足に補助具を装着したときのエピソードがあります。

「バネの力を使った歩行補助具を試してみたんです。見慣れないものは気にするだろうと思ったので、本人に知らせずそっと着けて歩かせてみたら、それまでより楽に、スムーズに歩けました。しかし本人が"見知らぬ器具が足に着いている"と気づいたとたんに、歩けなくなってしまったんです。こんな器具に頼らなくたって自分の足は大丈夫なんだ、という自立心と自らの尊厳から補助具を嫌ったのではないでしょうか」(長男夫人・味千代さん)

「ですから私たちも、何から何までしてあげるのではなく、本人の自尊心を尊重しながら必要最小限の手助けをすることが大事なんだと思います」(ホームヘルパー・宮原さん)

訪問介護員(ホームヘルパー)の宮原さんは現状の身体機能を維持向上させるため、身体介護サービスとして散歩介助、移動介助を行うとともに、軽い体操やリハビリを兼ねて将棋のお相手もするといいます。将棋が大好きな清水さんのために、駒の動かし方から覚え、今では毎回の訪問時に対局します。清水さんはまた、専門医による月1〜2回の整体治療によって、姿勢の偏りから生じる骨格のゆがみを整える努力も続けてきました。

「医師に"回復は難しい"と言われたときはショックでした。実際、支えなしには歩けず言葉も一切発せないときもありましたが介護サービスを受けはじめてからは入院することもなく、今では片言ながら会話にも反応します。ゆっくりなら室内を移動することもでき、感情表現もあります。宮原さんが来てくださる日は、主人が自ら玄関にスリッパを並べて待つぐらい楽しみにしています。そう考えると、ここまで身体機能を維持、回復できたのは奇跡的ともいえると思います」(夫人・扶美子さん)。

写真1
将棋でリフレッシュ
真剣な表情で盤に向かう。
清水さんが何より楽しみにしている時間
写真2
マッサージで疲労回復
散歩で足に疲れが残ったとき、
軽くもみほぐしてあげることも


この記事は山武グループのPR誌「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の
2001年11月号に掲載されたものです。

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