SavemationReview一覧(2000年)
- ピエゾ圧力抵抗式センサの最適設計
2000-08 米田 雅之
ピエゾ抵抗式圧力センサの設計にFEMを導入したことにより、設計精度の向上と設計領域の拡大を実現した。この最適設計手法により、チップの縮小化やキャラクタリゼーションの簡易化によりコストダウンや高精度なデバイスの実現を達成した。また新たなコンセプトの創造にも貢献したので、ここに最適設計について報告する。 - 充填機用電磁流量計
2000-08 鈴木 伸、光武 一郎、水島 健次、宮下 博義
食品、薬品市場の缶、ビン、PETボトルなどの容器に液体を充填する充填機の流量管理に使用される充填機用電磁流量計を開発した。充填機のアプリケーションではバッチ毎に容器に流れる流量の一部始終を測定しなければならないため、従来の電磁流量計では困難な非定常流量の測定が不可欠である。また、求められる充填量の再現性も高く、結果的に高再現性と高速応答の両方の仕様を満足しなければならない。 - 天然ガス用プロセスガスクロHGC303の開発
2000-08 武藤 裕行
天然ガスは近年良質なエネルギー資源として注目を集めている。その組成成分の分析および発熱量等の演算を行うプロセスガスクロHGC303を開発した。本稿ではHGC303の新しい分析技術について報告する。 - グローバル市場向けガス圧力スイッチの開発
2000-08 相澤 秀之、東海林 宏
ガス圧力スイッチは、遮断弁、燃焼監視装置(プロテクトリレー) とともに、燃焼を安全に行うために不可欠な機器である。今回、国内のみでなく、米国、欧州などのグローバルな市場でも使用できることを目的に、各地域のマーケットニーズや規格に合致したガス圧力スイッチを開発した。マニュアルリセット機構をもつことや、-40℃という低温でも動作できることなど、国内用とは異なった特徴をもっている。ここではこの製品の技術内容を報告する。 - 回転不変位相限定相関を用いた住宅用指紋照合装置
2000-08 小林 孝次、中島 寛、森川 誠、勝亦 敦
指紋照合式の解錠装置は画像処理技術を応用した高価な装置であり、これまでは主に工場や研究所などで用いられているにすぎなかったが、エレクトロニクス技術の発展によって一般住宅でも利用可能になりつつある。住宅では主婦や老人、子供などが日常的に利用するので使用上の制約を少なくする必要がある。従来パターンマッチング方式による画像処理では回転した画像の判別が困難であった。このため、これを指紋照合装置に応用するには、指を置くためのガイドを設けて回転角度を節約したり、画像を小刻みに回転させるなどの対応が必要であった。回転不変位相限定相関を適用することにより、指紋画像に回転があっても識別できるパターンマッチングによる指紋照合装置を実現した。 - 小型多チャネル温度調節計DMC10における制御機能の開発
2000-08 平山 博文、田中 雅人
制御機器への小型化要求は年々強まっており半導体製造装置や液晶画面製造装置などでは特に顕著で、温度調節計も例外ではない。制御性に関しては、小型・低価格の汎用計器であってもオーバーシュートや外乱の応答に対して高度な制御性能を求められている。一方、汎用での平均的な制御性よりも特徴的な特性を持った特定のアプリケーションに対して有効な制御性を求められていることも少なくない。これらの種々の要求を満足するため、さまざまな角度から解決を図った小型多チャンネル温度調節計DMC10を開発したので、この製品の制御機能を中心に報告する。 - モデル予測ホライズン制御による省エネルギー型温湿度制御
2000-08 平 卯太郎、松葉 匡彦
温度と湿度の両方を同時に制御したいという要求は強い。しかし、従来の温湿度制御方式では、必要な制御性能を必ずしも達成できない場合が多く、それと同時にエネルギー消費量が膨大となるなど、問題点も指摘されていた。本稿ではマイクロプロセッサー能力が飛躍的に向上した今日の状況に促し、新世代の制御方式である数理計画型モデル予測ホライズン制御を改良して、良好な制御性能とエネルギー消費の無駄を極力排除する省エネルギー機能とを特徴とする温湿度制御方式を試験し、所期の目標を達成できたので、ここに紹介する。 - 特性変動を考慮した空調PID調整の検証
2000-08 松葉 匡彦、神村 一幸
空調システムの試運転時の制御調整では、竣工直後の性能に加え、年間にわたる性能を要求されることが多い。しかし空調システムは、気象条件や負荷変動、冷温水等の流量や送風量の変化などにより制御対象の特性が変化し、制御性能が悪化する場合がある。本報告では、VAVシステムの給気温度制御系、VAV室温制御系を対象とした特性変化に伴うハンチング回避の手法として、現場での調整作業を想定したロバスト調整を応用したPIDパラメータの簡易調整手法を提案し、実際に稼働中の物件においてその効果を検証した結果、有効性を確認したので報告する。 - 放射温度センサを用いたぺリメータ空調のスキンロード制御
2000-08 陳 向陽
空調の自動制御はこれまで、空気接触式温度センサで制御ゾーンの空気温度を感知して、フィードバック制御を行ってきた。しかし、ペリメータゾーンでは、温度センサ設置場所が限定されることや、インテリアゾーン気流の影響を受けやすいことなどの理由により、空気接触式温度センサではペリメータゾーン代表空気温度を必ずしも正確に捉えられなかった。制御量が正確に計測できないことはフィードバック制御に対して致命的なダメージを与える。スキンロード制御は、ペリメータゾーンの熱環境を変化させる要因であるスキンロードを捉え、ペリメータ空調機にスキンロードに相当する熱量を出力させることにより、ペリメータゾーンの熱環境をフィードフォワード制御する手法である。放射温度センサはスキンロードの計測の主役になっている。 - Web型監視システムの開発を促進するオープンフレームワーク
2000-08
計測制御システムは、独自アーキテクチャからオープンアーキテクチャへの移行が進み、さらにはインターネット/イントラネット技術を利用したWeb型アーキテクチャへの移行が始まろうとしている。そのようなWebによるデータ収集監視システムをコンポーネントベースで構築するためのオープンフレームワークが「JIM」である。本稿では、「JIM」のねらい、特徴、および、弊社における取り組みについて紹介する。 - 連装形光電センサの開発と通信技術
2000-02 杉原 哲
HPX-ETシリーズは、省配線化が求められているアプリケーションをターゲットとして開発した連装タイプのファイバ形光電センサである。連装するユニット間を通信で接続することにより、省配線化を実現したうえで、操作性のよい製品を開発することができた。 - 分散形プロセスI/Oの開発
2000-02 後藤 浩基
プロセスコントローラのI/O(プロセスI/O) には高信頼性、高メンテナンス性が求められるため、従来はメーカ専用のキャビネットに集中実装を前提としたパッケージ構造になっており、取り扱い上の制限も多かった。しかし、近年は省配線・省配線コスト、省スペース・省力化などの観点からより容易かつ柔軟に扱えるプロセスI/Oへの要求が高まってきている。そこで、従来の集中実装はもちろん、分散装置にも適したまったく新しいコンセプトのパッケージ構造をもつI/Oシステムを開発したので報告する。 - 自立分散システム開発手法の提案
2000-02 秋山 淳、吉田 浩之、原田 豊、常松 弘嗣、富田 芳孝
自律分散システムの設計手法を考案し、生産設備の設計に適用した。その手法とは、IDEF0手法を用いて作業分析を行い、そこから導き出された結果をファンクションブロックの考え方にあてはめて自律モジュールの構成を決定するとともに、オブジェクト指向のアプリケーションとして実装していくものである。本稿では、設計手法と、その適用例である圧力センサチップ陽極接合装置について説明する。 - オープン化システムにおけるデータアクセスミドルウエアの開発
2000-02 藤井 稔久
過去、オープン化と言われながらも製品ごとに通信インタフェースがそれぞれ違い、同様なアプリケーションを開発する場合にでも、個別のインタフェースを用意し、アプリケーション開発というよりも通信インタフェースの開発に費やすことが多々あった。弊社では、OPCでの規定作成に先駆けて、オープン化システム用の共通なインタフェース、ミドルウェアを用意し、DCSとの通信部分をDCSドライバとして再利用・共通化するとともに、製品系列を超えて、アプリケーション部分の再利用化・共通化を図ることができるようになった。同時に、セキュリティなどを標準提供する機能についても共通なものを用意することができるようになった。 - オープン化BAシステムアーキテクチャ
2000-02 柳下 稔、早川 勲、海老原 克司、宇佐美 雅紀
山武は、ビルの監視、管理システムにおいてのオープンアーキテクチャとして、LON、BACnet、インターネットに対応した3階層からなるオープンBAシステムアーキテクチャを発表してきた。今回このアーキテクチャに基づいたシステムをリリースしたので、システムを構成する各層の特徴と実装についての概要を紹介する。 - 過渡応答性に基づくH∞ロバスト多変数制御
2000-02 北條 達也、黒崎 淳
H∞制御はそのロバスト性が期待されているが、周波数応答に基づく制御設計法であり、プロセス制御の場合には制御仕様が与えにくい。そこで本報告では、時定数など過渡応答特性を表すパラメータ用いてH∞ロバスト制御系を設計する方法を提案し、制御系の設計におけるすべてのステップを支援する制御系設計ツールのプロトタイプを開発したので紹介する。ここで紹介するツールは、H∞制御理論やロバスト制御問題の定式化に関する深い知識を必要とすること無く、制御系の過渡応答特性パラメータにより容易に制御系設計を行うことができる。 - ビル群管理向け総合支援システムの構築
v2000-02 小澤 浩、小出 俊弘、佐藤 哲司
ビル群管理とは集中管理センター(ビル群管理センター) にて通信回線を利用し数棟から数百棟の設備管理や警備を遠隔管理するものである。ビル群管理を導入し管理業務の効率化を目指す会社を対象とするイントラネット型の総合的な業務支援システムを構築した。導入事例では本システムの活用により情報共有を核とした省力化と業務の品質向上が得られた。本稿では開発の概要に併せて、弊社が実施した遠隔メンテナンスの様子・ユーザの実運用後の評価を一部報告する。 - 投票式VAV空調システム送風温度設定法
2000-02 陳 向陽、神村 一幸
変風量(VAV)空調システムの最適制御は送風量と送風温度を制御して、VAV空調システムの追従性と安定性、省エネルギー性を同時に満足させることを要求している。本研究の投票式送風温度設定法はVAV空調システム起動時の送風温度設定値の決定、適切な送風温度設定値の自動算出、送風温度を下げる/上げる要求を提出するVAV末端が同時に現したとき送風温度設定の対策、送風量制御との連携という従来制御を抱えている問題点を解決した。さらに、投票式は送風温度制御の制御目標として、空調システム全体の室温制御偏差を最小とするロジックとシステムの送風量を最小とするロジックなど制御ロジックを選択でき、冷/暖房の中立帯に冷温水弁とリンクして冷温水量使用量最小の制御ロジックを取り込むことができるなどメリットを持っているので、従来制御を代替する新制御方法である。本研究が提案した制御プロセスの可視化は投票式の決定結果と影響、各VAV末端の現状と重要度、送風温度設定値の選択範囲など言葉と数値で表現し難い項目を簡素に表現した。 - オフサイトシステムの自動経路探索機能と運転操作環境の開発
2000-02 木村 公一郎、水上 正、村手 恒夫
工業プロセス市場向け制御システム(Advanced PS, Harmonas, Industrial-DEO)の統合エンジニアリングツールRTC(Real Time CoSEE) をオフサイトシステムに応用したRTC/OFFSITEを開発した。これによって、パス画面の作成、設備/パスルート情報のデータベース化、パスルートの自動探索機能を実現し、さらにフィールドのバルブ、ポンプなどの設備、およびパスルートの状態監視/操作を可能とした。本稿では、今回開発したRTC/OFFSITEの特長、機能、および技術的課題を紹介する。 - 業務改善と統合化のためのモデリング手法:IDEF
2000-02 松本 巖
最近の企業を取巻く環境の激変と情報技術の発展に伴う電子商取引時代に対応するため企業は、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(BPR)に代表される価値観の転換を含めた業務改革あるいは継続的な改善(CPI)に取り組む必要が高まっている。ここではBPRやCPI等の組織的活動を進める上での共通言語を提供する標準かつ中立なビジネス・モデリング手法であるIDEF群を概説し、改善・改革活動における各IDEF手法の活用法について紹介する。 - 石炭液化プラント用レットダウンバルブの実験研究とその運転実績
2000-02 小林 孝光、奥津 良之
あらゆる液体制御アプリケーションの中で最も過酷な摩食環境にあるといわれるのが石炭液化プラントにおけるレットダウンバルブの使用環境であるといわれている。ここでは当社が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)殿からの委託研究開発課題として進めてきた「石炭液化プラント用レットダウンバルブ」の研究概要および石炭液化プラントにおける運転実績について報告する。
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