LCA事例紹介 LCA構築手順
シリーズ1:エコ盤[最新・新・旧]比較 ライフサイクルアセスメント
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はじめに
さらに、材料を高耐食性メッキ鋼板(ZAM*)に変えて塗装をしない「エコ盤U」を製作しました(2004年)。
今回、これら3タイプのリモート盤を環境面から比較するため、ライフサイクルアセスメント(LCA:環境影響評価)を行いました。
* ZAMは日新製鋼(株)の登録商標です。
■概要
プロジェクト:エコ盤 LCA PJLCAタイプ:内部 LCA 自社製品間比較
主な改善点:キャビネットの塗装廃止
機能単位:エコロジー対応リモート盤;キャビネット作成時
対象範囲:
| 生産段階 | リモート盤の基本構造(キャビネットのみ対象、ダクト、電線は対象外) |
| 使用段階 | 非対象 |
| 廃棄段階 | 基本構造部分の廃棄 |
使用したLCAツール:SimaPro 5.1
LCA構築
■生産段階
リモート盤の工程は、以下の4つの部品の組み立てです。
組み立て: キャビネット + サブパネル + ダクト + 電線
(空調用制御盤筐体) (機器を取り付ける板)
リモート盤の部品の組み合わせ
| Ver. | キャビネット | サブパネル | ダクト | 電線 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 従来品 | 旧 | 旧 | 旧 | 変更前 | 変更前 |
| エコ盤 | 新 | 粉体塗装 | ZAM | エコ | エコ |
| エコ盤U | 最新 | ZAM*・塗装レス | ZAM | 変更前 | 変更前 |
*ZAM: 高耐食性メッキ鋼板
インベントリの作成
ここで、キャビネットといった部品ごとの一般データはないので、部品の材料データを使用しました。たとえばキャビネットに使われている鋼板という材料は普通鋼の製造(NIRE-LCI*)で代用しました。
また、データベースに無い材料、たとえばキャビネットに使用されている粉体塗装については、組成がポリエステルとチタンだったので、それぞれ対応する一般データ(IDEMAT*を使用)を組成通りの比率で組み合わせて「粉体塗装」を作成しました。
エコ盤
| 部品 | 材料 | 使用データ |
|---|---|---|
| キャビネット | 鋼板 粉体塗装 リン酸塩処理(Zn) 電力 熱 |
普通鋼の製造(NIRE-LCI) 素材データから作成 リン酸塩処理(Zn)(IDEMAT) 電力エネルギー(BUWAL*) 熱エネルギー(BUWAL) |
| サブパネル | ZAM材料 | 素材データから作成 |
| ダクト | 高密度ポリエチレン | 高密度ポリエチレンの製造(Industry Data*) |
| 電線 | ポリエチレン | ポリエチレンの製造(BUWAL) |
*NIRE-LCI: 産業技術総合研究所の編纂(日本、2002)
*IDEMAT: デルフト工科大学のプロジェクトにより開発されたデータ集(オランダ、2001)
*BUWAL: Swiss Packaging Instituteの編纂(スイス、1997)
*Industry Data: APMEなどの業界団体の発表データ。(各種、2001)
(以上のデータベースはSimaProに標準搭載されています。ただし、NIRE-LCI は別途料金かかります。)*IDEMAT: デルフト工科大学のプロジェクトにより開発されたデータ集(オランダ、2001)
*BUWAL: Swiss Packaging Instituteの編纂(スイス、1997)
*Industry Data: APMEなどの業界団体の発表データ。(各種、2001)
SimaPro表示画面 「エコ盤(生産段階) ツリー図」■廃棄段階
今回は既存の一般データ「家庭系廃棄物 日本」(Data archive*)を基に、キャビネットに使われた鋼板の鉄はリサイクルされること、他の部品や材料については日本ではほぼ全てが埋め立てられることを想定して、インベントリを再構築しました。- 鉄の100%リサイクルを追加
- 埋め立て比率を99.9%に修正および焼却比率を0.1%に修正
* Data archive: 古い汎用データ。各種およびPRe社による編集資料。(1988〜1995)
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