電力不足に備え工場で電力危機対応訓練を実施
―自前の省エネ対策でピーク電力に対し契約電力の1割以上の抑制が可能―
2003年7月23日
株式会社 山武
株式会社 山武
株式会社 山武は、この夏に想定される電力危機に対応するため、3工場と山武コントロールプロダクト、山武テクノシステムを含む山武グループを対象として電力危機対応タスクチームを設置、東京電力からの要請の対応と省エネルギー対策を立案するとともに、実際にどれくらいの電力がカットできるか、また生産や社員への影響について検証するため対応訓練を実施しましたのでお知らせします。
山武の藤沢工場、伊勢原工場、湘南工場および山武コントロールプロダクトは、東京電力から1回あたり3時間、10〜20%のピークカット要請を受けております。山武としては環境対策(省エネルギー)の一環とも捉え、東京電力の要請に積極的に協力していくこととし、タスクチームでは下記の方針のもと具体的な電力抑制策を検討しました。
●方針(対策の前提条件)
- お客様に迷惑をかけない(納期・品質を確保する)。
- 社員の健康・安全を確保するため、空調や照明などは必要最小限の生活環境を維持する。
●緊急調整時の主な具体策例
- 恒温槽などの電力を多く必要とする製造設備は生産に支障が無い限りピーク時間帯の13時から17時は停止する。
- 氷蓄熱の利用はピーク時間帯に合わせて13時に運転を開始する。
- 空調機は13時から16時まで停止する、あるいは部署ごとに分けて間欠運転する。
余分な発熱を抑えて空調停止の影響を最小限にするため、事務部門では照明、パソコンなどは極力電源を切ります。空調機の制御は自社の制御システムを活用しますが、このほか、照明の消灯など細かい手動の対策も数多く取り入れています。机上シミュレーションを行なったのち、藤沢工場は6月26日に、湘南工場は7月11日に対応訓練を実施しました。その結果下記の実測データが得られました。
| 契約電力A | 当日の ピーク電力B |
調整時電力C | 抑制電力D | D/B×100 | |
| 藤沢工場 | 2200kW | 1279kW | 982kW | 297kW | 23.2% |
| 湘南工場 | 2650kW | 2220kW | 1590kW | 630kW | 28.4% |
いずれも訓練当日のピーク電力に対して、20%以上の抑制ができました。ただし、東京電力との契約は「当月のピーク電力から契約電力の10%カット(湘南工場は20%カット)」ですので、比較の基準は当月のピーク電力となります。外気温の関係で当月のピーク電力がどれくらいになるか不確定な要素がありますが、契約の達成は可能との判断をしております。また追加の対策として、昼休みを13時からに変更すること(午前は13時まで生産し、13時から昼休みにして動力を止める)を検討しています。土日への生産シフトや夏休みの前倒しは、今のところ予定しておりません。
伊勢原工場(契約電力1850kW)も訓練という形にはしませんでしたが、自社の制御システムを使って照明で100kW、空調で100kWの抑制ができることを実際に確認しています。
山武は従来から藤沢工場に自社のエネルギーモニタリングシステムを設置して電力使用状況を把握し、省エネルギー対策の立案・実施を通じて3年間で22%の電力削減の成果を上げてきました。工場以外に本社など事務部門でもテナントビルという制約の中で、エネルギーモニタリングシステムを活用して省電力に努めております。
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- 株式会社 山武 広報室
TEL:03-3486-2451