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Case:7 ロチェスター大学

短工期プロジェクトの実現 ― 自由度の高いダクト設計による工事の削減

優秀な研究者のために最先端研究施設を提供するロチェスター大学

学生数が7,000名を超えるニューヨークのロチェスター大学は、教育と医学研究の分野で有名な大学です。特に医学研究分野での評価が高く、大学病院と医学部では、日々重要な発見が行われています。これらの実績は、ロチェスター大学が才能ある研究者を積極的に捜し求めてきたことによるものであり、研究者にタイミングよく研究施設を提供し、ニーズに合わせて改造していく取り組みの効果によるものでもあります。
新しい研究チームの受入れのために最新の研究施設が必要となったとき、既存の2棟の医学研究施設を最新設備に改造することが決定されました。

短期間かつ厳しい設計条件での改造計画

改造計画は、36,000平方フィート(約3,300平方メートル)の施設の計画と改造を、短期間かつ予算の範囲内で完成させるという厳しいものでした。設計、解体、新規施設の建設をわずか8カ月で完了させなければなりませんでした。
さらに作業を複雑にしたのは、改造されるスペースが7階建施設の低層にあったことです。このスペースを完全に撤去し、屋上の機械室にある機械設備、電気設備を完全に解体整備する必要がありました。

ロチェスター大学医学研究施設の改造

また、プロジェクトの期間中は、入居者に施設から移動してもらわなければなりません。
実験施設は非常に複雑な機械的設備です。ユーザーの運用と安全のために、ヒューム・フードおよび安全キャビネットの増設対応が含まれ、同時に実験施設の換気要件も満たす必要がありました。
更に、天井高さは、デッキからデッキまで11フィート2インチ(380センチメートル)という制限がありました。ダクトの設置およびその他の機械、電気設備の設置に残された余裕は、わずか16インチ(約50センチメートル)でした。

限られたスペースに設置できる自由度の高いダクト設計

大学側のプロジェクト責任者、Mike Roszyk氏は、計画にあたりLeChase Construction Services社の採用を決めました。同社は設計のノウハウを持ち、ロチェスター大学でのその他のプロジェクトでも実績をあげていたからです。また同社は、短工期での施工能力がありました。コスト面も非常に重要でしたが、時間の問題はさらに重要な要素でした。

プロジェクト開始後、入居者の移動は1997年3月に完了し、設計の進行と並行して解体が始まりました。
機械および電気設計は、系列であるEngineering of Madison社(ウィスコンシン州)が担当し、LeChase社がプロジェクトの管理を行いました。機械システムの変更には、既存の定風量システムの改造が含まれ、エア・ハンドリング・ユニット5基を可変風量型120,000cfmに変更ました。新設ファン、変速ドライブ、冷却コイル、その他の変更をはじめとして、エア・ハンドリング・ユニットすべてを再構築することになります。

フェニックス・コントロールの現地代表であるR. L. Kistler氏は、複雑な実験設備換気システムに関する検討を通して、初期からこのプロジェクトに関わっていました。チームが必要としていたのは、直線的なダクト設置がほぼ不可能な、非常に限られた天井スペースに設置した実績のあるシステムでした。
ロチェスター大学は、かつてフェニックスの実験施設換気制御システムを採用した経験があり、良好な結果を得ていました。また、フェニックスのシステムは気流の出入り口の条件に影響されないため、適切な動作に支障が出ないシステムでした。その他の業者のシステムも検討対象にはなりましたが、効率的な動作には長尺の直線ダクトが必要だったため採用されませんでした。

極めて限られた取付けスペースに設置されたフェニックス社のベンチュリ・バルブを示す、ロチェスター大学のLarry Decker氏

ロチェスター大学のLarry氏は、「このプロジェクトには、妥協できない重要な点がありました。ダクトの設置が制約されることなく、狭い天井スペースに設置できる実績のある製品、そして特に時間の制約を考えた場合、十分な地元業者によるサポートが受けられるということも不可欠でした。」と述べています。
またLeChase社のStephen Bills氏は、「フェニックスのシステムは、極めて自由度が高いのです。我々がこれを全部設置でき、要求された通りに機能させられたら奇跡でしょう。けれど我々は、フェニックスのシステムはちゃんと動くという安心感を持っていました。」と述べています。

装置レベルの制御については、ヒューム・フードおよび安全キャビネットに定風量バルブが搭載されました。
ルーム・レベルでの加圧は、可変風量トラッキング給気バルブと排気バルブで行われます。ヒューム・フードのアラーム状態などの運用データは、BAシステムで監視することができるようになっています。

工事を終えて

工事管理プロセス、予備計画、調整は順調に進み、プロジェクトは予定期日に予算通り完成しました。
研究チームは予定通り、1997年7月1日に施設に移ることができました。本プロジェクトの成功により、LeChase社はロチェスタ大学の最新付属研究施設の建設を請け負うことになりました。
Institute of Biomedical Sciencesは、医療センターの敷地にさらに225,000平方フィート(約20,600平方メートル)の研究施設用スペースを提供する予定です。

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