環境配慮型製品とは
では、製品の環境側面とは何でしょう?
それは、製品が製造、流通、使用、処分の各段階において環境に与えうる影響のことです。
たとえば、製品の原料を採掘することで資源枯渇や生態系の破壊を招いているかもしれません。
流通段階では燃料の消費によって温暖化を促進しているかもしれません。
製品の使用段階で製品に含まれている化学物質が大気に放出され、人の健康に害を与えているかもしれません。
処分の段階では、廃棄物の埋め立てによって土壌汚染や海洋汚染を引き起こしているかもしれません。
製品のライフサイクルフロー
このように製品のライフサイクルを見ることで、資源やエネルギーの使い過ぎや効率の悪い使用、廃棄時の難分解性やリサイクルのしにくさなどの、製品の環境側面での改善点を明らかにすることができます。
類義語としては、環境適合製品、環境保全型製品、環境調和型製品、エコ製品、グリーン製品、エコプロダクツ、製品環境配慮、環境適合設計(DfE)、エコデザイン、などが挙げられます。
すでに独自の意味が定義されているものや、使われ方が多少異なる場合もありますが、ほぼ同義語として考えてよいでしょう。
DfE (Design for Environment=環境適合設計)に関しては、『JISQ0064 製品規格に環境側面を導入するための指針』 としてJIS(日本工業規格)にまとめられています。
具体的にはどんな製品があるのか
■FSC製品

「環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも持続可能な森林管理」のもとで生産された木材は、環境に配慮した資源です。
したがって、このような木材で生産された木の机は、ライフサイクル全体での環境影響を低減した製品と言えます。
最近では、適切な森林管理がなされていることを第三者機関が認証する森林認証制度の普及が図られています。認証された森林から生産された木材および木材製品にはラベルが貼り付けられます。
(写真提供:速水林業殿)

生ごみのリサイクルは、生ごみを広域で収集して清掃工場まで運搬し、焼却・埋め立てを行う場合に比べて環境負荷が大幅に低減します。(イメージ図)
バイオ式生ごみ処理機「パワフルバクター」は、生ごみを微生物によって分解し、残渣を有機肥料として取り出せる製品です。バイオと電気ヒーターによる温度制御を特徴とする製品なので、使用段階での環境負荷が大きいことが予想されます。
製品設計見直しのため製造段階での環境負荷を評価したところ、板に使用するステンレスの負荷が大きいことが分かりました。そこで、環境に対する負荷のより小さい鉄への材料変更を行いました。
このように環境側面を考慮した製品設計を行うことが、環境配慮型製品の開発には必要です。
さらに知りたい方へ
では、どのようにライフサイクルにわたる製品の環境側面を考慮すればよいのでしょうか?
一つの方法として、LCA(Life Cycle Assessment : ライフサイクルアセスメント)が行われています。
また、コーヒーメーカーを題材に体験できるLCAソフトウェアのデモ版ダウンロードもできます。
- LCAツールSimaProのデモ版をお試しいただけます
- ダウンロード(無料)はこちら